“主婦の味方”寒波でも価格は安定…「カット野菜」「ジュース」売れてます
大手食品スーパーチェーンのライフコーポレーションでは、1月の野菜ジュースの売上高が前年同月比15%増だった。担当者は「近年にない大きな伸び」と話す。ライフ土佐堀店(大阪市西区)の店頭には、さまざまな種類の野菜ジュースが並び、飛ぶように売れている。
飲料大手の伊藤園は野菜汁100%のジュース「1日分の野菜」を平成16年に発売。猛暑だった22年以降は年率20~30%増のペースで販売量が伸びている。担当者は「22年は猛暑、23年は東日本大震災による備蓄、24年には『トマトがメタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)に有効』などと報じられたことで、一気に野菜ジュースの認知度が上がった」と話す。
24年には、野菜汁と果汁が50%ずつ入った「充実野菜」を販売量で初めて抜き、野菜汁100%ジュース人気をうかがわせた。一方、食べやすい大きさに切った複数の種類の野菜を詰めたカット野菜も好調。関西スーパーマーケットは1月の販売量が前年同月比6%増、イズミヤも20%増と大きく伸びた。ハクサイや白ネギ、シイタケなどが入った鍋用セットも売れている。
野菜ジュースやカット野菜は、あらかじめ豊作の時期に収穫した野菜を低温保管したり、海外産の野菜を使ったりしている。このため、国内野菜の価格が高騰しても安定した価格で購入できるのがメリットだ。大阪市中央卸売市場の卸売会社によると、1月の野菜全体の卸売価格は前年比2%安だったが、レタスなど葉もの野菜は30~50%程度高かった。
卸売会社の担当者は、葉もの野菜高騰の理由について、「昨夏は雨が多くて日照時間が短かったので生育が悪かった。そのうえ、今冬の降雪に伴う道路通行止めなどで市場への入荷量が落ちた」と説明する。しばらくは、野菜ジュースとカット野菜のプチブームが続きそうだ。
野菜ジュース嫌いだわ…。
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