小久保、今季限り引退
無数のフラッシュを浴びた小久保は、真っ赤な目にうっすら涙を浮かべていた。深々と一礼し、言葉を絞り出した。「きょうの午後に王会長と秋山監督、小林(海外兼中長期戦略部)部長に今シーズン限りで引退しますと話をしました」。進退を一任されていた球団の功労者は、今季限りでユニホームを脱ぐことを決めた。
体に8度、メスを入れた。その野球人生は最後の最後まで故障との闘いだった。今年5月25日、通算2000安打に王手をかけながら腰椎椎間板ヘルニアで抹消。日常生活にも支障をきたすほどだった。奇跡的に回復したが、故障の後遺症に加えて、年齢による衰えにも逆らえなくなった。
8日の日本ハム戦(帯広)で通算411本塁打となる今季2号3ランを放った際、冗談めかして「引退するまでホームランが打てないと思っていた」と話したが、これは本音だった。「とらえた当たりが入らなかったりとかが、かなりあった」と、この日の会見でも漏らした。入団2年目の95年に28本塁打でキングを獲得した男は、師である王会長と同様、最後までアーチにこだわり続けてきた。単打狙いの打撃は、美学に反した。
低迷を続けた前身のダイエーを再建させ、2004年からの3年間は巨人でもプレー。07年に復帰したソフトバンクではキャプテンとして若きチームを引っ張った。だが、まだシーズンが残っている以上、現役生活を振り返ることはしない。
「ここから成績を上げて惜しまれながら引退したい。まだ優勝の可能性は残っている。3連覇を成し遂げて終わりたい」とリーグ3連覇、連続日本一を誓った小久保。小久保の目の輝きは、まだ失われてはいなかった。
小久保らしからぬ成績ではあったけど、引退かよ…。
ラストシーズン、いい形で〆て欲しいものです。


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コメントの投稿
今の状態の小久保は見てられませんでしたが、いつか復活してくれるものと信じていたのに…。
残念ですが、もう一度バット投げが見れることを祈ります。
No title
このまま終わっていい選手ではないですしね。
ここから成績を上げて・・・との言葉、マジでお願いしたいものです。