「白くま」アイスはなぜ人気なのか?
だが、そもそも「白くま」とはどんなアイスなのか? その発祥について、コンビニアイスなどに詳しいアイス評論家の岩崎治氏はこう話す。
「『白くま』はもともと、サクランボや干しブドウを置いて練乳をかけたかき氷を上から見ると、シロクマの顔に似ていたのが名前の由来のようです。その発祥のお店が鹿児島県の『天文館むじゃき』。お取り寄せもできますよ」
もともとはオリジナル商品だったメニューが、全国区にまで成長したということ。いまや『天文館むじゃき』は鹿児島の観光名所のひとつになっており、白くまは「1日に2000食近く出る」(『天文館むじゃき』)という。味はノーマルからストロベリー、コーヒー、チョコレート、プリンなどいろいろ。またサイズも高さ12cmのビッグサイズ(これが通常サイズ)から、7.5cmのベビーサイズまでよりどりみどりだ。
そして現在は、さまざまなメーカーから独自の「白くま」が販売されるようになり、全国のコンビニ・スーパーなどで気軽に買うことができるようになったというわけだ。
大別すると「白くま」はカップとアイスバーに分けられる。たとえばカップであれば、都内ではセイカ食品と丸永製菓が主流。ひとくちに「白くま」といっても味はメーカーそれぞれで、セイカ食品のカップ「南国白くま」シリーズは、サラッとした食感で暑い日にぴったり。一方、丸永製菓の「九州名物」シリーズは、甘くて濃厚である。
またアイスバーでは、センタン、セイカ食品、丸永製菓がおなじみ。センタンの「白くま」は微細氷が入ったシャリシャリ感がウリ。セイカ食品の「南国白くま」は種別が「アイスミルク」であり、ほかの「ラクトアイス」に比べてミルク感が強い。そして丸永食品の「九州名物 白くま」は、都内では6本入りのマルチパックでよく見かけ、バニラアイスに近いやわらかい食感が特長だ。
昨年にはヤマザキ『ランチパック』シリーズから『南国白くま風クリーム』も発売されるほどで、もはや「白くま」というひとつの食品ジャンルが確立した感もある。もちろん、本家のアイスにおいても毎年、新商品が登場しており、今年も丸永製菓から「北極白くま」が発売された。「サラっと食べられる、かき氷タイプのアイスバーです。味もサクランボ中心の新しいものです。暑い夏に食べていただけるように開発しました」(丸永製菓・広報)とのことだ。
白いカキ氷、もしくはアイスをベースにフルーツや小豆がトッピング。どこか懐かしさを感じさせる味と、食べていて楽しい食感。そして発展するバリエーション。飽きさせない「白くま」には、今年の夏もお世話になりそうだ。
小豆嫌いだから残念ながら食えないな…。
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