<「婚学」講座>九大が開講 1年生対象、倍率5倍の大人気
担当する佐藤剛史助教(農学)はこの5年ほど、お金や働く意味を考えるキャリア教育を続けてきたが、非婚や晩婚化、離婚率の上昇、「婚活」ブームなどの社会現象に着目。「勉強や就職ばかり気にして、学生時代に『結婚』『家族』の大切さを考えないまま将来設計をしている」として「婚学」の必要性を思い立った。
講座は4~7月の計15回で、2単位取得でき、学生約150人が申し込んだ。自己PRを踏まえて選考された男子16人、女子13人の計29人が受講している。
最初の授業では、佐藤助教がコミュニケーションへの自信を質問。多くの学生が「話が続かない」「切り出し方が分からない」と苦手な理由を並べた。佐藤助教は「まず前向きに話を聞くこと」と助言。2人組、4人組と形を変えて、握手などスキンシップも交えた会話のトレーニングを重ねる。
この他、理想の家族に必要な夫婦の約束事について学生に提案させたり、既婚者や家庭内暴力(DV)の被害者、離婚した一人親らの体験談を聞いたりするなど、結婚を幅広く考える時間も設ける。
受講生の城戸雄大さん(18)は「積極的でない自分を変えたいと思って受講した。いろいろな人の話を聞き、考えを深めたい」。佐藤助教は「婚学は人生を豊かにするために必要な勉強。世の中から『婚活』が要らなくなるような学問にしたい」と話す。
11年版子ども・子育て白書(10年の概数値)によると、日本人の平均初婚年齢は男性が30.5歳、女性は28.8歳で、35年前に比べ3~4歳上昇している。
講義にアドバイザー役として協力し、福岡県糸島市で婚活イベントを開いている「NPOいとしま」の馬場純子代表は「年齢的な焦りから婚活に参加する人もいるが、少子化などを解決するにはもっと早い年代から考えるべき問題」と指摘。「若い世代がどんな考え方なのかを知り、婚活イベントにも生かしたい」と話している。
婚学とか…どこから突っ込めばいいのかw
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