＜旧広島市民球場＞次の出番待つカープの城跡

　広島東洋カープの本拠地として長年親しまれた旧広島市民球場（広島市中区）の解体工事がほぼ終わり、右翼スタンドの一部（幅約３５メートル、高さ約６メートル）を残して更地となった。世界遺産・原爆ドームの北側に登場した２・４ヘクタールの空き地の活用策は、市が「若者を中心としたにぎわいの場に」のコンセプトで検討中だが方向性は見えていない。

　球場は１０年８月末に一般利用を終え、同１２月に解体工事が始まった。秋葉忠利・前市長時代の０９年１月、右翼スタンドの一部を保存したうえで跡地の大部分を広場として整備し、折り鶴の展示施設などを置く案を公表。昨春就任した松井一実市長は整備案を白紙に戻し、地元商店街や町内会の関係者、大学生らからなる委員会を設けて再検討。スポーツ施設や文化活動のための施設などの意見が出ており、百家争鳴の状態だ。市は公園としての整備費を１２年度当初予算案に計上したが、右翼スタンドの取り扱いが宙に浮いたままだ。松井市長は１２年度中に活用策を決定する。


かつての球場がこんな姿になった模様(；ω；)

　
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