広島・前田智、来季も現役!オーナーと会談
チームの全体練習が終わった後のマツダスタジアム。そこにいたのはユニホームではなく、スーツに身をまとった前田智だった。予告なしに突然姿を現した40歳のベテラン。松田オーナーとの会談を終えると、出入り口の扉に横付けしたタクシーに素早く乗り込んだ。
今季は代打の切り札としてチームに貢献したが、下半身に“爆弾”を抱えながらのプレーだった。果たして来季も現役を続けるか。報道陣から「来季の契約についての話し合いですか」と問われたが、返答することはなかった。
6日に出場選手登録を抹消されて以降、公の場に出てきたのは、この日が初めてだった。松田オーナーは「話はしたよ。(前田智に)来年もやれと言ったんだ」と会談したことを明かし、来季の現役続行については「当たり前じゃ」ときっぱり言い切った。
プロ22年目の今季は52試合に出場し、打率・250、13打点を挙げ、4度の決勝打を放った。衰えを感じさせない働きを見せた前田智だが、問題は故障と年齢。ただそれを考慮しても前田智以上に信頼できる代打がいないのが現状だ。
前田智だけではない。豊田清投手(40)とは15日に話し合いが持たれ、来季も戦力として働いてほしい意向を伝えた。石井琢朗内野手(41)とも同様の話し合いがされ、来季に備えて17日に右膝のクリーニング手術が行われ、無事成功した。
シーズン中ながらベテラン3人へ行った意思確認は、球団としての配慮だった。年齢的に翌年も戦力としてチームに残れるのか、終始不安が付きまとうはず。そこで球団としてはその不安を早めに取り除き、来季への準備をしてほしいと考えての対応だった。鈴木球団本部長は「若手の台頭も期待するが、(ベテラン)3人は来季も必要な戦力」と話した。
全盛期の動きは見せられないが、前田智の天才的なバットコントロールは健在。豊田も石井も豊富な経験がある。来季こそ、ベテランの力で悲願の優勝をつかみ取る。


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