松田オーナー、前田智の来季現役を熱望
リーグ優勝の夢は消え、クライマックスシリーズ進出も絶望的となった野村鯉。来季を見据えた戦いへとシフトチェンジせざるを得なくなり、6日に前田智は出場選手登録を抹消され、プロ22年目のシーズンを終えた。
満身創痍(そうい)で戦い続けた2011年。下半身に“爆弾”を抱えた状態で、全力で走ることができない。いつ引退してもおかしくない状態だが、来年は果たして現役を続行するのか。その鍵を握っている松田オーナーは、オーナー会議後、声を大にして言い放った。
「(登録抹消は)若い子を試合に出すためだろ。今(1軍から)、外れただけ。来年もやってもらわないといけん」
その言葉通り、節目の40歳を迎えた今年の前田智は、代打の切り札として存在の大きさをアピールした。52試合に出場し、打率・250、13打点。そしてチームで5番目となる勝利打点4。年齢の衰えを感じさせない勝負強さを発揮した。
問題は故障を抱える体と年齢だ。しかし新人時代から前田智を見続けている松田オーナーは、「心配していない」と見ている。以前と比べて力強さこそなくなっているが、球界屈指のバットコントロールは健在。「140キロ台の直球を的確に打ち返せる選手が、どれだけいるか」。球団トップは、その打撃センスに衰えはないことを確信している。
ただ前田智自身が現役を続けたいと希望しているかは不明だ。鈴木球団本部長は「まだ本人とは話していない」というように、来年に向けた話し合いは行われていないもよう。今後については未定だが、シーズン終了後には現役続行に向けての話し合いの場が設けられそうだ。
戦力以外にも、ファンから絶大の人気を誇る前田智。常に引退と背中合わせの状態だが、その姿をグラウンドで見られなくなるのは寂しい。松田オーナーの声は届くのか。今オフ、背番号1の動向から目が離せない。


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