ブアカーオのヒジ炸裂! ムエタイ軍圧勝も白須がヨーセングライ破る大金星

タイ政府全面バックアップによる一大ムエタイイベント「THAI FIGHT EXTREME JAPAN」が7日、東京・有明コロシアムで行われた。
今大会ではK-1王者ブアカーオ・ポー.プラムックをはじめとしたムエタイスーパースターズとフランス人ムエタイ選手が「インターナショナル・チーム」を結成。これに日本人選抜の「チーム・サムライ」が挑む、6vs.6の対抗戦が実施された。
ブアカーオは大会第5試合、メーンイベントというべき位置に登場し、J-NETWORKスーパーウェルター級王者・牧野智昭と対戦。観客からこの日一番の声援を集めた。
ヒジ・ヒザありのルールで日本で戦うのは9年ぶりとなるブアカーオは、まずは第1ラウンド、K-1式に牧野とのパンチの交換に応じる。しかし前蹴りと左ミドルで間合いを調整すると牧野にクリーンヒットを与えず、逆に右ローを効かせて牧野の足を止める。
そして2ラウンドへ入るとブアカーオのムエタイ殺法はいよいよ全開となり、左ミドルの連打で牧野を下がらせる。そして組み合いとなったところで右、左とヒジを打ち込むと牧野はカットを喫してダウンする。
牧野が立ち上がりドクターチェックも行われたあと再開となるが、ブアカーオの猛威は依然止まらず、左ミドル連打から左フックで2度目のダウン、そして最後は右ヒジから左フックと決めたところでレフェリーが試合をストップ。2R2分49秒、ブアカーオがこれまで封印を余儀なくされたヒジ打ちをさく裂させ、KO勝ちを収めた。
6vs.6で行われた対抗戦は、結局5勝1敗とチーム・インターナショナルが大勝。チーム・サムライに世界レベルのムエタイを見せつけた。
しかし、その中で日本勢に貴重にして大きな1勝をもたらしたのが白須康仁。ミドル級世界最強とも目されるヨーセングライ・フェアテックスと対戦した白須は、戦前圧倒的不利を予想されたが、プレッシャーにロープを背負わされながらも右ストレートを打ち込み、1ラウンドに先制ダウンを奪取。立ち上がったヨーセングライはプライドを傷つけられたか怒ったように白須へ向かうが、白須は攻めが荒くなったヨーセングライに逆に左フックを入れると2度目のダウンも与えてみせる。
2ラウンドこそ執拗な首相撲からのヒザでヨーセングライが白須を攻め立て逆転負けのムードも漂ったが、最終3ラウンドはプッシュとフットワークを駆使して白須が組ませず、ストレート、左フックとヨーセングライに当てて終了。1ラウンドのダウンを守り切る形で大金星を上げるのに成功した。
大会最終試合には、本家・立ち技選手をしのぐ打撃センスを見せる総合格闘家の郷野聡寛が登場し、ムエタイだけでなくイッツ・ショウタイムの王者でもあるヨハン・リドンと対戦。最終3ラウンドまで互角の攻防を繰り広げ、改めてその技術レベルの高さを示したが、終了間近に放ったリドンの右ハイで郷野がダウン。リドンが土壇場に試合を決める勝負強さを見せたが、一方郷野にとっては最後の一瞬が悔やまれる敗戦となった。


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