少女漫画誌「ちゃお」付録になぜ「ATM型貯金箱」? 担当者に聞いてみた
1977年創刊の同誌は小学生~中学生を対象とした少女漫画雑誌で、「りぼん」「なかよし」とともに三大小中学生向け少女漫画雑誌の一つ。過去には「水色時代」(やぶうち優)、「きらりん☆レボリューション」(中原杏)などアニメ化された作品も多い。
少女向け漫画誌の魅力の一つが乙女心をくすぐる付録だが、ちゃおが“7年連続ちゃおっ娘のほしいものNo.1”と題した1月号の付録は「ATM型貯金箱」。夢見る少女のイメージと結びつきにくい現実的な品であることから「時代が違う」「マジかよ」とSNS上を中心に驚きを呼んでいる。
一体なぜATM型貯金箱を付録にすることとなったのか。
ちゃおの付録担当者は当サイトの取材に「もともとATMの形をした貯金箱が商品でありまして、雑誌の懸賞コーナーで3DSや鄯Podを抑えて7年連続で人気No.1だったんです。いつか付録につけたいなと考えていたんですが、付録は厚さ3センチ以内に抑えなくてはいけなかったり、コストの問題もあり、実現が難しい状況でした。何回も試作を重ねて今回やっと実現できました」と理由を明かした。
付録はカードを差し込み、4桁の暗証番号を入力すると引き出しが開いて金が出てくる仕組み。「ちゃお」で連載中の漫画「12歳。」に登場するキャラクター・うさぱんだも描かれている。
少女たちの心をATM型貯金箱が引き付けている理由について同誌の担当者は「おそらく大人を見ていて"ATMを使ってみたい”ということなんだと思います」(同誌担当者)と分析する。
少女たちは周囲が考えているよりも、ずっと大人ということなのかもしれない。
付録なのかよ、すげえw


ちゃおマンガ家付録 また進化
![ちゃお 2015年 04 月号 [雑誌]](http://ecx.images-amazon.com/images/I/61Q6%2BUCLalL._SL160_.jpg)
セットにはほかに、ミニ原稿用紙、コミックペン(太さ0.38ミリ)、16種類スクリーントーン、プロの漫画家描き下ろしのテンプレート(本誌とじこみ)をそろえ、この号だけで漫画を描くための最低限の道具はそろう。本誌には、1日1レッスン、1週間で漫画を描くためのテクニックを紹介する記事も掲載されている。
「究極まんが家セット」以外にも、綴じ込みふろくとして、女児に大人気の『アイカツ!』のアクセサリーカードが付いてくるほか、本誌では『ちび☆デビ!』『ミルモでポン!』の篠塚ひろむ氏による新連載『プリプリちいちゃん!!』もスタート。ふろくも漫画も充実した4月号となっている。
デッサン人形がペーパークラフトで草生えるわ。
トレス台は普通に欲しい。
漫画もイラストも描かない(描けない)けどなんか欲しくなるじゃん?


なかよし付録「まんが家セット」が本格的すぎ! 人気作家も「これほしい」
「たいへん興味あります…画力上げたい…」(末次由紀さん)
「これとても欲しくなりますね…」(ヤマシタトモコさん)
「私もこれで遊びの時間に漫画家ごっこする」(星野リリィさん)
今、名だたる漫画家たちをうならせているのが、少女漫画雑誌「なかよし」2013年3月号(講談社)の付録「スーパー最強まんが家セット」だ。「ブラックジャックによろしく」で知られる佐藤秀峰さんも「使ってみた」動画をニコニコ生放送で配信するなど、漫画好きの間で大いに盛り上がっている。
■スクリーントーンや原稿用紙が付いてくる
漫画家といえば今も昔も子どもの憧れの職業の1つとあって、低学年向けの雑誌に「漫画の書き方」ガイドや「漫画家になれる」グッズが付いてくることはそう珍しくはない。
そんな中で「なかよし」今号の付録が話題を呼んでいるのは、その「ガチ」さから。原稿用紙を始め、豊富なスクリーントーン、人物などのイラストを書くための型板(ステンシル)や修正ペン、また「なぞって」練習するためのイラストなど、「子供向け」の域を超えた内容なのだ。
さらに別冊として、人物の書き方からプロットの立て方、さらには編集部への投稿方法までを解説した全48ページの「カンペキまんが描き方ブック」もついてくる。キャッチフレーズは「まんが界のセンターを目指しちゃお!」。
「なんか楽しそう…おっさんが買っても捕まったりしませんよねえ…?」
と「大人」からも欲しがる人が続出しているほか、
「15年後、『私の漫画家の原点は、「なかよし」についていた付録でした』という作家が登場しそう」
といった声もTwitter(ツイッター)では上がる。発売は2013年2月1日だが、早くも7日現在アマゾンでは品切れ状態で、中古価格は990円と本来の価格(580円)の倍近くに上昇中だ。
欲しいな。
え、昔漫画の達人買ったきり放置しっぱなしだろって?
あぁ、買っても結局やらず、買っただけで満足しちゃうタイプですよ…。

