大リーグの新労使協定 HGH検査を盛り込む
HGH検査は米主要プロスポーツで初の導入となる。血液採取による検査はオープン戦期間中に全選手を対象に行われ、その後も随時行われる予定。陽性反応を示した選手には他の禁止薬物同様、1回目は50試合の出場停止処分が科される。
先のオーナー会議で承認されたプレーオフ進出チームの2増については、各リーグで地区優勝以外の勝率上位2チームをワイルドカードでの進出とし、この2チームが1試合を戦って地区シリーズ進出を決める。セリグ・コミッショナーは、早ければ2012年の導入を示唆した。
また新協定では12年のメジャー選手の年俸最低保障額が6万6千ドル(約500万円)増の48万ドル(約3700万円)となったほか、ドラフト指名選手の総契約額に上限を設けることなども加えられた。


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<大リーグ>3A選手、ヒト成長ホルモン使用で解雇
筋肉増強作用があり、負傷からの回復を早める作用があるHGHは使用の痕跡が残りにくい。検出にはドーピング(禁止薬物使用)検査で広く普及している尿採取ではなく、血液採取が必要。MLBは昨年から北米プロスポーツでは初めて、マイナー選手だけを対象にした血液検査を導入していた。
代理人を通じて談話を発表したジェイコブス選手は数週間前に膝と背中の故障を治療するために、HGHを使用したことを認め「人生で最も愚かな決断の一つだった。MLBや球団におわびしたい。責任はすべて負う。処分を終えたら、またプレーする機会を得たい」と述べた。今季はマイナーだったジェイコブス選手は05年にメッツでメジャーデビュー。マーリンズなどに在籍して一塁手としてプレー、メジャー6年間で通算556試合、打率2割5分3厘、100本塁打、310打点を記録している。
五輪では04年アテネ大会からHGH検出のため、血液検査が導入されている。また、昨年2月、世界で初めて検査によってHGHが検出され、ラグビーの元イングランド代表のプロ選手が2年間の出場停止処分を科された。
◇ヒト成長ホルモン(HGH)
成長作用と、筋肉の材料となるたんぱく質を合成する作用を持つホルモン。元々、人体の脳下垂体で生成され、身長が伸びない子供の治療用などに使われるが、若返り目的で利用することもある。筋肉増強作用があり、世界反ドーピング機関(WADA)の禁止薬物に指定されている。長期的乱用は心筋症や高血圧、末端肥大症などの副作用をもたらす。


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