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今年も「クリスマス中止のお知らせ」? 独身男性7割「彼女なし」
「クリスマス中止のお知らせ 2013年12月24、25日に開催予定のクリスマスは中止となりました。つきましては、目的のいかんを問わず外部・公共の場での男女間の接触は禁止されております」
クリスマスが近づくと、このような告知文が盛んにネット上で流れる。ニュース番組の字幕に「今年はクリスマス中止」と書かれた加工画像が作られたりと、手が込んでいるものもある。
中止に至る理由は「経済情勢の悪化」が多いが、過去には「鳩山内閣の事業仕分けにより、効果が国民に見えないとの理由から中止」とされたこともある。今年は中止の理由が特定秘密保護法による「特定秘密」に指定され、明らかにされない-という設定が流行している。
「中止」以外にも、靴下に入ったプレゼントを見たら死ぬという都市伝説を作ってワクワク感を台無しにしたり、「そもそもなぜキリストの誕生日を日本人が祝わなければならないのか」「商業主義だ」という批判も存在する。
◆独身男性7割「彼女なし」
同じように「バレンタインデー中止」という告知も2月のネットの風物詩となっている。こちらの理由は「バレンタインデー自体が都市伝説だった」「特定菓子贈与禁止法案可決」など、やはりさまざまだ。
クリスマスに恋人のいない男女はネットで「クリぼっち」という呼称もあり、クリぼっちの増加が「中止」ネタが盛り上がる背景にありそうだ。レストランのネット予約会社「オープンテーブル」が10月に20~30代の独身男女に行った調査では、男性の70.3%、女性の57.5%が「彼氏彼女なし」と回答したという。
こうした現状は将来的に少子化問題にも直結し、背景には年収が低すぎて結婚を考えられないといった所得の世代間格差があるという指摘もネットではされている。
「オスプレイや特定秘密保護法で大騒ぎしているリベラルは、若年層の現状にこそ声をあげるべきだ」(匿名掲示板)
◆開き直り派も
一方で、クリぼっちの中には、開き直って1人でクリスマスを満喫しようという人々も多い。
まとめサイトでは「ひとりぼっちのクリスマスを充実させるためのポイント」が紹介。「クリスマス当日の偶然の出会いなんてない。まず諦めることが重要」とした上で、「寄り道をせず真っすぐ帰宅する」「テレビを見ないで過ごす」などの方法が推奨されている。
アニメファンの中には、テレビやパソコンの画面に映した女性キャラクターを「嫁」に見立てて、クリスマスケーキやチキンを飾って祝う人々の写真も毎年多数ネットに上がっているが、これは見る側のさびしさも加速させてしまいそうだ。
恋人がいない現状を自虐的でも楽しもうというノリ。前向きなのか、現実逃避なのか…。答えは難しいが、そこにユーモアがあるなら、「不健全」ではないだろう。(本)
【用語解説】クリスマス
イエス・キリストの降誕を祝う日。12月25日に祝うのが通例だが、1月7日に祝う宗派もある。日本では明治以降に広まり、昭和に入りイベントとして定着した。西欧圏では「家族と過ごす日」とするのが一般的とされるが、日本の場合、特にクリスマスイブの24日を「恋人と過ごすべき日」とみる独身者も多い。「聖夜」「聖誕祭」とも呼ばれる。
毎年中止でいいと思いまーす^^

